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ユダヤ人ではない白人のユダヤ人
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ユダヤ人には2種類のユダヤ人がある。
白人系=アシュナケジー系
非白人系=スファラディー系
1983年のロンドンでアーサー・ケストラという著名なユダヤ人が服毒自殺した。
アーサー・ケストラーはハンガリー出身の帰化イギリス人で著名なジャーナリスト・小説家・政治活動家・哲学者である彼が残した一冊の書物が「ユダヤ人とは誰か・第13支族」だった。
この中にユダヤ人に係わる衝撃的な事実が調べ上げられていたのである。
参考⇒アーサー・ケストラー
ほとんどの人が持っているユダヤ人の概念は、白人、わし鼻、お金・・など、おとぎ話に出てくるユダヤ人のイメージである。
しかし、ユダヤ人には歴史に名を残す人が少なくない。
マルクス、アインシュタイン、フロイト、キッシンジャー、アンネ・フランク・・・全人類の割合からすれば功績のあるユダヤ人の割合は驚異的である。

だが、アーサー・ケストラの「ユダヤ人とは誰か・第13支族」では、「彼らは本当のユダヤ人ではなかった」のである。
本当のユダヤ人は白人ではない。
旧約聖書に出てくるユダヤ人には白人はひとりもいない。
ところが、ヨーロッパの宗教画にはイエスもマリアもダビデもモーゼも全て白人になっている。つまりこれは嘘なのである。
しかし、現実には白人のユダヤ人と非白人のユダヤ人が存在する。コロンブスやノストラダムスなどは非白人系のユダヤ人だ。
ユダヤ社会ではこの2種類のユダヤ人を区別して、白人系をアシュナケジー系、非白人系をスファラディー系と呼んでいる。
スファラディーとはもともとはスペインという意味で中世ヨーロッパにおいて地中海沿岸に住みその多くがスペインにいたことからそう呼ばれた。
一方のアシュナケジーは、ドイツの地名にあるように元はアーリア系の民族名だったという。なぜ白人のユダヤ人がこれほど多く出来たのか、アーサー・ケストラが調べたのはこの謎だった。

すると八世紀以前の古代ヨーロッパでは一部の混血を除き、白人系のユダヤ人はほとんどいなかったというのだ。それが8ー9世紀を境に突然に白人のユダヤ人が大量に登場してくるのだ。調べたのはこの謎だった。
ハザール汗国が作った白人系ユダヤ人
この答えが紀元七世紀のコーカサス地方からカスピ海沿岸にあったハザール汗国にあった。ハザール汗国は国の南でビザンティン帝国とウマイヤ朝に接していた。ビザンティン帝国はキリスト教を、ウマイヤ朝はイスラム教を国教として政治的・宗教的に対立していた。
ところがハザール汗国には特に定まった宗教がなかったのだ。そのため両国から宗教的な干渉を受けることになるのだが、いずれに改宗しても戦火に巻き込まれるのは必至だった。
そこで世紀の決断をする。

彼らは全て「ユダヤ教」に改宗したのである。
キリスト教もイスラム教もその母体はユダヤ教だ。
この政策でハザール汗国のほとんどの国民がユダヤ教徒になったのだった。
その後ハザール汗国は、ビザンティン帝国とモンゴル帝国の攻撃を受けて11世紀ごろに滅亡、この時、大量の難民が発生することになりその多くは西へ移動して東欧に住み着いた。
ユダヤ教徒なので彼らはユダヤ人と呼ばれるようになったのだ。これがアシュナケジー系の白人のユダヤ人である。
このユダヤ人は血縁的には旧約聖書のユダヤ人とはまったく関係がない。ユダヤ教に改宗したユダヤ人というだけで民族としてのユダヤ人ではない。
ユダヤ人の定義
ユダヤ教に改宗したものがユダヤ人である。
旧約聖書ではユダヤ教はユダヤ人以外の者に布教しないというような民族的な規定があるが、現在のイスラエルではユダヤ人は人種ではないとする。
ユダヤ教であれば民族的にユダヤ人でなくても良いという訳である。
島国育ちの日本人にはちょっとピンとこない話なのだが・・。
ユダヤ人のDNA
しかし、である。
ピンとこないと言って他人事で済ませられる話ではない。もしかしたら本当のユダヤ人のDNAを日本人が持っている可能性がある。
イスラエル前大使エリ・コーヘン氏は大使退任後、ユーラシア大陸の失われた十支族を探しているという。インドの奥地では八〇〇人ほどの村落でユダヤ人のDNAを持つ村落を発見し、イスラエル国へ帰還させたという。昔の話ではない。つい最近の出来事なのだ。そしてこのDNA調査は日本もその対象国になっているという。

この話は2005年にみのもんたの番組で紹介されて、一時期、ネットサイトにビデオがありましたが今はありません。

古代イスラエルの歴史の中でユダヤから失踪した二つの集団が長い年月を経て日本に来ている可能性があるという。
そして日本の古代史の中でその対象となっているのが古代豪族「秦氏」である。
あなたの家系がもし秦氏の子孫の可能性があるなら、あなたのDNAはユダヤ人のDNAを持っているかもしれない。それは白人のDNAではなく本来のユダヤ人、モーゼ・ダビデ・キリストと同じDNAなのだ。
しかし果たして、日本の歴史の中にその可能性はあるのだろうか。



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不思議の古代史